お中元とお歳暮どちらかだけや一度だけは?やめる場合のマナー

お中元とお歳暮どちらか片方や一度だけ贈るのはあり?

デパートなどの売り場には時期になるとお中元やお歳暮のコーナーが設置され、早期割引が宣伝されると、そろそろお中元やお歳暮の事を考えないといけない時期かなと思う方も多いのではないでしょうか。

私も毎回お中元やお歳暮の時期は、いろいろ贈る相手を考えなければいけないので大変です。

でも、お中元やお歳暮はどういう人にどういう時に贈るのか気になりませんか。他にもお中元とお歳暮の違いは何だろうと思う事もありますよね。

さらにお中元とお歳暮どちらかだけを贈ったり、一度だけ贈ることはできるのか気になります。

そこで今回はお中元とお歳暮の違いや、どちからだけや一度だけ贈ることはできるのか、もしお歳暮やお中元をやめる場合のマナーをご紹介します。

スポンサーリンク

お中元とお歳暮とは

お中元は、道教に由来する年中行事の「中元」が由来のです。

江戸時代には先祖への盆のお供えとともに、仕事関係の人やお世話になった方へ贈り物をするようになり、その習慣を「お中元」と呼ぶようになりました。

お歳暮もお盆同様、先祖の霊へのお供えとともに一年の感謝の気持ちを込めて贈るようになったものです。

簡単に言えば現代ではお中元上半期半年の感謝の気持ちを伝える贈り物、お歳暮一年の感謝の気持ちを伝え、今後ともよろしくお願いしますといった気持ちを伝える贈り物です。

お中元は7月頭から7月15日までに贈るのが一般的ですが、関西以西の旧盆の習慣がある地域では8月頭から8月15日までに贈るなど地域差があります。

贈る金額の相場は、3000円から10000円程度で相手との関係など予算を決め、季節や相手の好きなものなどを考えて贈ります

お歳暮はお中元のように正確な時期はありませんが、12月頭から12月20日ごろまでに贈ります。

贈る金額の相場は、3000円から15000円程度で相手の関係などから予算を決め、こちらも季節や相手の好きなものなどを考えて贈ります。

お中元とお歳暮は贈る時期だけでなく、予算も多少変わります。やはり一年の感謝の気持ちを込めて贈るお歳暮の方が若干金額の相場も高いです。

金額の高さは人それぞれですが、お中元よりもお歳暮の方を2~3割高くする人が多いですね。もちろんいつも同程度の金額で贈る場合もあります。

どちらも包装には紅白の蝶結びの水引きとのしをつけるのがマナーです。

本来は挨拶を兼ねて持参するのが正式なマナーですが、最近では購入したお店から直接配送してもらうケースが多くなりました。

その場合、突然品物だけが届いても何か分からない事もあるので、品物が届く前もしくは品物と一緒に、日ごろの感謝の気持ちとお中元もしくはお歳暮を贈る旨を書いた送り状を出すと良いです。

お中元とお歳暮どちらかだけ贈るのは?

お中元やお歳暮をやめるときのマナー

これまでは当たり前だったお中元やお歳暮ですが、最近ではお中元やお歳暮を贈らない人も増えています。

そんな時に悩むのがお中元とお歳暮はセットで両方贈る必要があるのかということ。正直どちらか一方だけでも良いと思う人もいるのではないでしょうか。

さらにお中元とお歳暮どちらが重要なのかわからない人も多いです。

お中元とお歳暮でどちらが重要かと言えば、一年の感謝の気持ちを込めて贈るものなので、お中元よりもお歳暮の方が重視されます。

テレビのCMを見ていても、お中元のCMよりお歳暮のCMを目にすることが多くありませんか。よく「一年の感謝をこめて~」というフレーズでCMが流れていますよね。

逆にお中元の時期はあまりこういったCMを見かけることがありません。

基本はお中元を贈る場合は、お歳暮を贈るのがマナーですが、どうしても片方だけを贈るのではあれば「お歳暮」です。お歳暮だけを贈る場合は、やや高めの品物を贈るのが良いです。

お中元とお歳暮一度だけ贈るのは?

お中元やお歳暮は感謝の気持ちを表し、継続的に贈る贈り物です。なので一度限りで贈るのは失礼にあたります。

しかし継続的な付き合いになるか分からないけど、大変お世話になった方がいて、何か感謝の気持ちを込めて贈り物をしたいという時もありますよね。

その際は「御礼」または「無地のし」で贈りましょう。そうすれば、継続的に贈らなくても失礼になりません。

いつも送っていない相手にお中元やお歳暮を贈ってしまうと、相手もお返しをしなければと気を遣わせてしまう可能性もあるので、一度だけの時は御礼の贈り物が最適です。

私もお中元やお歳暮を贈るよりは御礼を贈ることが多くなっています。時期を選ばずに贈る事ができるのも良いですね。

お中元やお歳暮をやめたい場合のマナー

お中元やお歳暮は継続的に贈るものであり、一度贈ると続けるのがマナーです。

しかし長い人生の中で転職をしたり、習い事を辞めたり、移転したりなどで、関係が薄くなり疎遠になる人も出てきます。お付き合いの数が増えてしまい、経済的な負担が増えて贈るのを辞めたい場合もあります。

そんな時、お中元やお歳暮はではどのようにやめれば良いのでしょうか。

何年間に渡って贈ってきたお中元やお歳暮を、突然贈らないのは失礼にあたります。

その場合、お中元、お歳暮の両方を贈っているのであれば、まずお中元をやめて暑中見舞いのみにし、その年のお歳暮は贈ります。そしてその翌年からお歳暮もやめてしまいましょう。

逆にお歳暮も辞めるのが少し気がひけるようであれば、少しずつお歳暮の金額を減らしていき、最後に年末の挨拶状だけ送るといったように段階を踏んでいく方法もあります。

段階をふまずにきっぱりとやめる場合は、最後のお歳暮に一言カードをや礼状を添えるのも良いです。長年お世話になった感謝の気持ちを書き、これで最後の旨をさりげなく伝えましょう。

スポンサーリンク

お中元やお歳暮のやめるマナーのまとめ

  • どちらか一方であればお歳暮が重要
  • 一度だけ贈るのは失礼
  • 一度限りではお中元やお歳暮ではなく御礼
  • やめる場合は段階的に
  • きっぱりやめる場合はカードや礼状を添える

お中元やお歳暮を贈る習慣が昔と比べると少なくなってきています。実際に私の周りも贈らない人が増えてきました。

一度贈ると継続的に贈らなければいけませんし、贈る相手へも負担になることもあります。お中元やお歳暮の時期はたくさん贈られてくるので、「お気遣い無用に願います。」と言われたことも。

そういう方へは、お中元やお歳暮以外の時期に感謝の気持ちを込めて御礼の品を贈ると、相手に喜ばれる事もありますよ。

お中元やお歳暮は付き合う人や地域によっても様々です。

日ごろからお世話になっている人への感謝の気持ちを表すものなので、関係が希薄になりがちな世の中で「いい意味」でのお中元やお歳暮の風習は残して行くと良いですね。

スポンサーリンク

サブコンテンツ

このページの先頭へ